家計簿

1か月の生活費はどのくらい?平均金額や理想の割合も紹介!

アイキャッチ_生活費の黄金比
  • 結婚してふたり暮らしをはじめたけど、適正な生活費が分からない
  • 自分たちの生活費が、ほかの家庭と比べて使いすぎかどうかを知りたい
  • 生活費を見直して、節約したい

家計管理をするために、まずは予算を決めたいですよね。

でも、自分たちに合った予算を決めるのは意外と大変です。

このページでは、ふたり暮らしの理想の支出バランスを紹介しています。

正しい生活費の割合を知って、家計を見直す参考にしてみてください。

理想の生活費よりオーバーしている人のために、節約術もまとめました
ぜひ最後までご覧ください。

ふたり暮らしの平均生活費ってどのくらい?

理想の支出バランスを知る前に、ほかの家庭の平均生活費が知りたいですよね。

総務省が発表した家計調査データを参考に、生活費の平均をみていきましょう。

自分たちが毎月支払っている金額と比べてみてください。

年齢別の生活費平均

次の表は、総務省が2021年に実施した家計調査のデータを加工したものです。

世帯主の年齢別に、生活費の平均金額がまとめてあります。

ふたり以上の世帯の平均消費支出(単位:円)

項目 ~ 29歳 30 ~ 39歳 40 ~ 49歳 50 ~ 59歳
食費
(外食費含む)
53,374 70,626 81,751 82,491
住居
(持ち家含む)
38,349 23,130 18,734 17,824
水道光熱費 15,837 18,790 21,601 22,843
家具・家事用品 11,797 12,261 12,821 12,575
被服及び履物 9,575 10,714 12,289 11,197
保健医療
(医薬品・医療サービスなど)
11,842 12,131 11,663 13,453
交通・通信費
(自動車関連費含む)
35,071 40,093 46,545 54,371
教育費 2,393 8,937 27,453 29,021
教養娯楽費 20,233 27,155 30,484 28,319
その他
(雑費、理容費、小遣い、交際費等)
38,767 40,616 50,347 69,822
合計 237,235 264,452 313,691 341,916

参照:総務省「家計調査 家計収支編 2021年

第3-2表 世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(二人以上の世帯)

この表によると、世帯主の年齢が上がるにつれて支出が増えていることが分かります。

特に「食費」「教育費」が大きく増えていますね。

子供が成長して食費がかかるようになったり、進学等によって教育費の負担も大きくなっていると考えられます。

年齢別の平均世帯人数は下記のとおりです。

~29歳:3.01人

30代:3.65人

40代:3.69人

50代:3.16人

世帯人数は40代が一番多く、50代以降はだんだん人数が減っていく傾向にあります。

なお住居費は、年齢が上がるにつれて負担が少なくなっています。

マイホームの取得が影響しており、住む地域や物件によって差があるため、あくまで目安だと思って大丈夫です。

今後のライフプランを考えるときの参考にしてくださいね。

ふたり暮らしの平均生活費

次はふたり暮らしの平均生活費を見てみましょう。

左側がふたり暮らし全体、右側は共働き世帯の平均生活費になっています。

※左側の列は、少なくともひとりは働いている世帯を対象にしています。
(単位:円)

項目 ふたり暮らし全体 共働き
食費
(外食費含む)
67,170 70,318
住居
(持ち家含む)
24,273 26,933
水道光熱費 18,476 18,107
家具・家事用品 11,829 11,834
被服及び履物 7,955 9,032
保健医療
(医薬品・医療サービスなど)
13,452 14,077
交通・通信費 48,715 52,955
教育費 1,023 48
教養娯楽費 23,424 25,726
その他の消費支出(雑費、理容費、小遣い、交際費等) 66,492 81,324
合計 282,807 310,354

参照:総務省「家計調査 家計収支編 2021年

第3-1表 世帯人員別1世帯当たり1か月間の収入と支出(勤労者世帯)

第3-11表 妻の就業状態,世帯類型別1世帯当たり1か月間の収入と支出

ふたり暮らし世帯の平均生活費は、月に30万円前後です。

年齢別の表では、1世帯あたり3人以上が暮らしていました。

それと比べると、ふたり暮らし世帯の方が支出は多いことが分かります。

上の表を分かりやすくグラフにしたものがこちらです。
共働き夫婦の平均生活費グラフ

「食費」「その他」の割合が高いですね。

「その他」にはふたりのお小遣いも含まれています。

3人以上の世帯と比べると、ふたり暮らしの方が自由に使えるお金が多いことが読み取れます。

ふたり暮らしをしていて、上のグラフよりも支出が極端に多い項目があるときは、家計を見直して節約するとよいでしょう。

具体的な節約の方法はあとで紹介します♪

手取り別!ふたり暮らし世帯の黄金比率を知ろう

理想的な生活費の割合を示した「家計の黄金比率」というものがあります。

費目ごとに、収入に対するベストな支出の割合を分かりやすくしてくれる仕組みです。

ここでは、横山光昭さんが提示する「家計費の理想的な割合」を参考にみていきましょう。

横山光昭さんとは・・・?

とても有名なFP(ファイナンシャルプランナー)です。

独自の家計家計再生プログラムで、2万人以上の相談を受けた実績があります。

『はじめての人のための3000円投資生活』『年収200万円からの貯金生活宣言』など、著作は累計270万部を超えています。

横山光昭さんの「家計の黄金比率」

横山光昭さんは、1万人の赤字家計を再生した経験があります。

その中で、お金を貯められている1,000人に共通する家計の黄金比率を導き出しました。

それがこちら!

●夫婦ふたりの場合

家計費内訳 理想割合 理想の金額
手取り 100% 30万円
食費 15% 4万5000円
住居費 25% 7万5000円
水道光熱費 5% 1万5000円
通信費 6% 1万8000円
保険料 4% 1万2000円
趣味・娯楽費 3% 9000円
被服費 3% 9000円
交際費 2% 6000円
日用雑貨 2% 6000円
こづかい 12% 3万6000円
その他 3% 9000円
貯蓄 20% 6万円
支出計 100% 30万円

参照:ダイアモンドZAIオンライン『「理想的な支出の割合」を知ってしっかり貯蓄できる家計になろう!

数字ではわかりにくいかもしれないので、グラフも作成してみました。

家計の黄金比率グラフ

この表はあくまで理想の割合です。

そのため、完ぺきにこの通りの割合で生活しなければいけない!ということはありません。

家庭によっては、使用しない項目もあるでしょう。

ただし、貯蓄の割合は20%、もしくはそれ以上になっていると良いですね。

マイホーム購入や旅行などの目標にあてるお金を確保するためにも、生活費は収入の8割におさめるようにしてください。

 

ここからは、手取り別に黄金比率をあてはめた金額を紹介していきます。

ぜひ、実際に家庭の収入に近いものを参考にしてみてくださいね。

手取り20万円の黄金比率

食費 3万円 15%
住居 5万円 25%
水道光熱費 1万円 5%
通信費 1万2千円 6%
保険 8千円 4%
趣味・娯楽 6千円 3%
被服費 6千円 3%
交際費 4千円 2%
日用雑貨 4千円 2%
お小遣い 2万4千円 2%
その他 6千円 3%
貯蓄 4万円 20%
合計 20万円 100%

貯蓄を全体の20%に設定しているため、各費目で見ると少し余裕がないように感じます。

日々の食事を自炊に変えたり、通信費を抑えたりして節約を意識していきたいところです。

お金をかけたい費目を決めて、それに合わせて支出の割合を調整していくとよいでしょう。

手取り30万円の黄金比率

食費 4万5千円 15%
住居 7万5千円 25%
水道光熱費 1万5千円 5%
通信費 1万8千円 6%
保険 1万2千円 4%
趣味・娯楽 9千円 3%
被服費 9千円 3%
交際費 6千円 2%
日用雑貨 6千円 2%
お小遣い 3万6千円 2%
その他 9千円 3%
貯蓄 6万円 20%
合計 30万円 100%

20万円のケースに比べて、食費・住居費・お小遣いが1万円以上増えています。

無駄使いをしなければ、特に節約を意識しなくても生活していけるでしょう。

ただ、住む地域によっては家賃が高くなってしまうこともあるため、その場合は娯楽費やお小遣いを見直してみてください。

手取り40万円の黄金比率

食費 6万円 15%
住居 10万円 25%
水道光熱費 2万円 5%
通信費 2万4千円 6%
保険 1万6千円 4%
趣味・娯楽 1万2千円 3%
被服費 1万2千円 3%
交際費 8千円 2%
日用雑貨 8千円 2%
お小遣い 4万8千円 2%
その他 1万2千円 3%
貯蓄 8万円 20%
合計 40万円 100%

ある程度余裕のある生活が送れる内訳になっています。

あくまで黄金比率にあてはめた金額ですので、食費・通信費が高めになっています。

余った予算は家賃や貯金に回していくことも可能です。

月に8万円貯金できれば、年間で100万円(ボーナスも入れれば150万円近く)は貯まります。

いつか家族が増えた時のことも考えて、余裕のあるうちに将来への備えをしておきましょう

基本の節約術を知ろう

紹介した平均額や黄金比率と比べて、毎月の生活費はいかがでしたか?

平均よりも毎月の支出が多かった
節約しないといけないけど、何をしたらいいかわからない

支出を減らすために効果的な方法があります!

節約方法はいくつかありますが、まずは次の3つを試してみてください。

固定費を見直す

一番効果の分かりやすい節約方法です。

毎月かかるお金には、「固定費」と「変動費」の2種類があります。

固定費→毎月必ず支払う必要があるお金
例)住居費・通信費・水道光熱費

変動費→月によって金額が変わるお金
例)食費・娯楽費

固定費は、1度見直せばその後も継続して節約ができます。

例えば毎月1万円かかっていた水道光熱費を8,000円に抑えることができれば、年間24,000円の節約になります。

無理のない範囲で抑えられる固定費はないか、見直してみましょう。

  • 電力会社やガス会社を見直す
  • 不要なサブスクリプションを解約する

これらは、すぐにでも取り組めるのでおすすめです。

家計簿をつける

家計簿をつけるのってめんどくさいなあ」と思う人もいますよね。
わかります。筆者もそうです。

でも、家計簿をつけると「無駄な支出が分かる」ようになります。

上手に節約するためには、無駄なお金を見える化することが大切なんです。

メモ帳に走り書きでいいので、使ったお金を記録していくようにしましょう。
食費などの項目に分けて整理すると、効率よく無駄を見つけることができますよ。

家計簿をつけて無駄を見つける→改善する

このサイクルを続けていけば、いつの間にか節約できているはずです。

コンビニに行くのをやめる

先ほど無駄な支出をなくす、と説明しました。
コンビニもそのひとつです。

食事から日用品まで、いろいろな物が手軽に手に入るコンビニには、ついつい行ってしまいますよね。

ただ、コンビニに並んでいる商品は、スーパーのものに比べると基本的に割高です。

他の商品に目移りするうちに、必要ない物を買ってしまうこともあります。

コンビニに行くことを少しだけ我慢して、なるべくスーパーを使うようにしていきましょう。

同じ理由で、出前を取る回数も減らしていけるとよいですね。

こうした小さいことの積み重ねが、少しずつ家計改善につながっていきますよ。

豚貯金箱の画像

理想の生活費を知って、家計を見直そう

この記事ではふたり暮らし世帯に向けて、生活費の平均金額・黄金比率を紹介しました。

生活費の予算を決める際の参考にしてみてください。

また、黄金比率はあくまで一例ですので、自分たちの生活に合うようにカスタマイズしていきましょう

大体の予算を決めたら、予算内で生活できるようにお金の使い方を見直すことも忘れずに!

お金の管理方法が知りたい人は、こちらもご覧くださいね。

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